人々の日常生活では、様々なものが使用、消費され、廃棄物として処理がされています。「大量消費・大量廃棄」の時代の中で、人間は様々な利便性、快適性など多くのものを得ることができました。しかし同時に、多くのものを失ってきてしまったのではないでしょうか。地球に人間が誕生するまでは、自然界に「ごみ」は存在していませんでした。 人間のエゴイズムが地球に「ごみ」をもたらし、それが環境破壊に繋がり自分たちの生活までも脅かすこととなってしまったことは、皮肉としか言いようがありません。

廃棄物処理業界を取り巻く環境は年を追うごとに大きく変化してきています。 「エコ」や「リサイクル」といった キーワードが盛んに叫ばれ、国民一人ひとりの意識の変化のみならず、 企業経営においても大手企業を中心に環境対策に力を入れており、 そうでない企業は生き残れない時代となりました。 わたしたちの廃棄物処理・再生資源化業界もその社会変化に呼応することで、言わば業界の成長期ともいうべき時代と共に歩んできました。「環境問題」が注目されるようになり、益々わたしたちの重要性が高まっていることを実感しています。

環境意識の高まりは、リサイクル（再資源化）からリユース（再使用）そしてリデュース（発生抑制）へとシフトしています。 業界のボーダーレス化が加速度的に進む中、各社が生き残りをかけその突破口を模索しています。 環境問題が地球全体の課題とされる昨今、当グループもただ「ごみ」を回収し処分するだけではなく、「循環型社会」へ向けた一助となるべく、発展し続けていかなければなりません。

そこで私たちは、現状を取り巻く状況と照らし合わせ、時代や環境の変化にどのように対峙していくかという未来への道筋を作るべく、中期経営計画「N-VISION2026」を策定し、グループ間の事業シナジーを最大化することで総合環境事業グループへと進化を加速させてまいります。

ナガイホールディングスはおかげさまでまもなく創業100周年を迎えます。あらためて会社を守り続けてくれた先代たちと、支えてきてくれた社員達への感謝の念を決して忘れず、次の100年に向けて歩んでまいりたいと思います。

当社に関わる全てのお客様と地域社会のために、これからもわたしたちは持続可能な社会に貢献できるよう挑戦し続けます。